ティム・バートンの誕生日
1958年8月25日生まれのティム・バートン。そのゴシックな作風、創作の仲間たち、独自の映画世界を味わえる5作品を紹介します。

映画史には、数秒見ただけで誰の作品かわかる作り手がいます。ティム・バートンもその一人。ゆがんだ世界、はみ出し者、ブラックユーモア、そして不思議でありながら居心地もいい憂いが、その作品を彩ります。
1958年8月25日、カリフォルニア州バーバンク生まれ。幼い頃から絵を描き、カリフォルニア芸術大学で学んだ後、ディズニーでプロとしてのキャリアを始めました。
大きな飛躍となったのが、1985年の『ピーウィーの大冒険』と1988年の『ビートルジュース』です。それ以来、その映画は幾世代もの人々の想像力の一部になっています。
バートン映画ならではの魅力とは?
バートンは、古典ホラー、ストップモーション、表現主義、アメリカの郊外文化から受けた影響を組み合わせます。誇張されたセット、対照的な色使い、孤独な主人公によって、身近な物語さえ別世界から届いたように見えてきます。
ジョニー・デップやヘレナ・ボナム=カーターといった俳優、作曲家ダニー・エルフマン、そして多くのデザイナーやアニメーターと繰り返し仕事をしてきました。こうした創作上のつながりも、その世界に一貫した個性がある理由です。
城、屋敷、屋根裏部屋、人工的なほど整った住宅街がたびたび登場します。それらの空間は、孤独や周囲との違いを建築として表現しているのです。
誕生日に観たい5作品
- 『シザーハンズ』(1990年):手の代わりにハサミを持つ人造人間を描いたロマンチックな寓話。一見完璧な郊外に潜む美しさと残酷さが浮かび上がります。
- 『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(1993年):バートンの物語とキャラクターをもとにヘンリー・セリックが監督。ストップモーション、ダニー・エルフマンの音楽、相いれない二つの祝祭が出会います。
- 『バットマン』(1989年):暗く壮大なコミック映画化。現代映画におけるヒーロー像の再定義に一役買いました。
- 『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』(2016年):時間のループを舞台に、特別な若者たちとファンタジー、冒険が交差します。
- 『ビッグ・フィッシュ』(2003年):父と息子、そして人生の記録と神話の境界を描く、心を動かす物語。
誕生日を祝うなら、この中から一本を選び、監督だけでなく、デザイナー、アニメーター、俳優、音楽家にも注目してみましょう。一つの作風を丸ごとの世界へと変えているのは、彼らでもあるのです。
